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「リーリーリー!ゴー!」野球が分からないのに声がする。実家と距離を取る。これは両親もさみしさも自分も大切にするため。走りながら迷っている。このまま走り続けていてよいのだろうか。どんどん離れていたはずの実家であるホームベースは、いつの間にか自分の目の前にあって、束の間の安心できる場所として飛び込む。いつかホームベースは別のものに変わるかもしれない。それでもわたしたちは、またすぐに打席に立つのだ。(「おわりに」より)
「さみしい」という共通項に引き合わされたふたりの「娘」による共作エッセイ。